市議が個人情報悪用されたか マイナカード偽造しスマホを機種変 大阪府八尾市議が被害の全容語る

AI要約
名古屋市内の携帯ショップで偽造したマイナンバーカードを提示し、スマートフォンをだまし取った男が逮捕された。被害にあった市議は個人情報が悪用され、高額の不正利用が行われたことを明かす。逮捕された男は非は認め、公開されている情報を悪用してお金が欲しかったと供述。被害者は組織的な犯罪が疑われるため警察に真相解明を求める。被害者市議は個人情報の取り扱いに注意を呼びかけ、ネット上や公の場での情報漏洩に警鐘を鳴らす。
市議が個人情報悪用されたか マイナカード偽造しスマホを機種変 大阪府八尾市議が被害の全容語る

名古屋市内の携帯ショップで偽造したマイナンバーカードを提示し、スマートフォン1台をだまし取った疑いで男が逮捕されました。被害にあった大阪府八尾市の松田憲幸市議会議員が、メ~テレの取材に答えました。

 詐欺などの疑いで逮捕・送検されたのは、名古屋市東区の自営業・松尾裕也容疑者(39)です。

 警察によりますと、松尾容疑者は4月、南区の携帯電話販売店で、大阪府八尾市の松田憲幸市議会議員の氏名などが記載された偽のマイナンバーカードを使って機種変更を申し込み、SIMを再発行させてスマートフォン1台をだまし取ったうえ、別の店でこのスマートフォンを16万6000円で売却した疑いが持たれています。

 調べに対し、松尾容疑者は容疑を認め「公開されている情報を悪用して、マイナンバーカードを偽造した。お金が欲しかった」などと供述しているということです。

 松田市議によると、異変が起きたのは、4月30日の午後、議員活動中のことだったといいます。

「突然スマホの電波が途切れて使えなくなったので、故障かなと思って近くの携帯電話ショップに持ち込むと、店員から『スマホが既に名古屋市内の店舗で解約されている』と言われ、何が何だか分からない状況でした」(八尾市・松田憲幸市議)

 店舗に調べてもらうと、何者かが松田市議になりすまし、偽造したマイナンバーカードを身分証明として提示し、勝手に機種変更されたことが判明したといいます。

 「市議活動のためホームページを開設していて、そこには住所・生年月日・顔写真などを掲載していたので、個人情報が悪用された可能性があります。乗っ取られたスマホで、電子決済やカード払いが不正に使われて、ショッピングサイトでは225万円の高級腕時計が購入されていたことがわかりました」(八尾市・松田憲幸市議)

 松尾容疑者の逮捕を警察から聞いた松田市議は…。

 「ほっとしている。だが、組織的な犯罪が疑われるので、警察にはしっかりと真相解明してほしい。ネット上や公の場での個人情報の取り扱いは注意したい」(八尾市・松田憲幸市議)