「警察官に好意あり自白」 再審無罪女性、国賠の尋問

AI要約

滋賀県東近江市の湖東記念病院で起きた患者死亡事件に関連し、元看護助手が再審無罪が確定した件について、元看護助手が国と県に損害賠償を求める訴訟が大津地裁で開かれた。

元看護助手は、警察官に対する好意や熱心な対応に影響されて虚偽の自白をしたと述べ、取り調べの過程について説明した。

訴状によると、元看護助手は知的障害があり、取調べ中に警察によって迎合的な態度や恋愛感情を利用されて虚偽の自白を誘導されたと主張している。

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で患者が死亡し、殺人罪に問われて服役後、再審無罪が確定した元看護助手西山美香さん(44)が国と県に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が27日、大津地裁で開かれ、西山さん本人の尋問が実施された。

 西山さんは、取り調べを担当した警察官に好意があったとし「熱心に話を聞いてくれると思い、わざと(患者の呼吸器の)チューブを外したと供述した」と自白をした理由を述べた。

 訴状などによると、県警は軽度の知的障害がある西山さんの迎合的な態度や取調官への恋愛感情を利用して虚偽の自白を誘導。検察側も県警の不当捜査を見過ごして起訴したと主張している。