チャールズ国王「ゲットだぜ!」ポケモン引き合いに1人乾杯で陛下も苦笑い「皇后と共に深い敬意と感謝」14分間英語スピーチ

AI要約

天皇皇后両陛下はイギリスを訪問し、チャールズ国王夫妻主催の晩餐会に出席。

ウィリアム皇太子との歓迎のやり取りやパレードの様子。

バッキンガム宮殿やウェストミンスター寺院の訪問も行われた。

チャールズ国王「ゲットだぜ!」ポケモン引き合いに1人乾杯で陛下も苦笑い「皇后と共に深い敬意と感謝」14分間英語スピーチ

イギリスを公式訪問されている天皇皇后両陛下は日本時間26日午前4時半過ぎ、バッキンガム宮殿で開かれたチャールズ国王夫妻主催の晩餐会に出席された。天皇陛下は、最も格式の高い礼装である、燕尾服に、白の蝶ネクタイ。さらに、チャールズ国王から贈られた、イギリス最高位の「ガーター勲章」を着用された。皇后の雅子さまは、レース地のイブニングドレスに、ティアラ姿だった。

チャールズ国王「英国に、お帰りなさい」

天皇皇后両陛下が出席された晩餐会の始まりを告げるスピーチでは、チャールズ国王が、日本語で、こう語りかけた。

チャールズ国王:

英国に、お帰りなさい。

この言葉に、笑みを浮かべられた陛下。この後、陛下は、英語でスピーチされた。

陛下:

このたびは、私と皇后を、国賓としてお招きくださり、心から御礼申し上げます。

この晩餐会の約9時間前、日本時間25日午後8時頃、両陛下は、ロンドンでウィリアム皇太子の出迎えを受けられた。

陛下:

お会いできて光栄です。

ウィリアム皇太子:

私もです。おかえりなさい。お二人ともよくご存じの地です。

ウィリアム皇太子からかけられたのは、「お帰りなさい」の言葉。かつて、オックスフォード大学に留学し、イギリスで生活されていたことで会話が弾んだ。

ウィリアム皇太子:

お二人は同じ時期にオックスフォードで学ばれたのですか?

陛下:

いいえ、時期は違います。

雅子さま:

私より5年前です。

陛下:

彼女はベリオール・コレッジで、私がマートン・コレッジでした。

ウィリアム皇太子:

楽しかったですか?

陛下:

とても楽しかったです。

その後、揃ってホテルの外に出られると、周囲に詰めかけていた聴衆から、「陛下~! 陛下~! 雅子さま~!」という歓迎の声が飛び交い、お二人は並んで手を振り応えられた。

日本時間25日午後8時半頃、両陛下は、歓迎行事の会場「ホース・ガーズ」に到着された。

会場では、チャールズ国王夫妻が出迎えられ、両陛下は車から降りて夫妻と握手を交わした。

そして始まった歓迎式典では日本の国歌「君が代」が演奏され、さらに「さくらさくら」が流れる中、陛下はチャールズ国王と親しく会話される様子も見られた。

その後、チャールズ国王とともに、儀仗隊(ぎじょうたい)を閲兵された陛下は式典後、チャールズ国王と、馬アレルギーのため、白いマスクを着用された雅子さまは、カミラ王妃と、馬車に乗り込まれた。

両国の国旗が掲げられた並木道「ザ・マル」を通り、バッキンガム宮殿まで、パレードされた両陛下。

その様子を一目見ようと、沿道には大勢の市民が詰めかけ、中には、塀にのぼって見ている人たちの姿もあった。

両陛下は、多くの聴衆がいる沿道に向け、笑顔で手を振られていた。

手作りの旗を持ち、パレードを見ていたロンドン在住の日本人女性は、「ちょっと感極まって、涙が出てきた。雅子さまはマスクをされていたんですが、こうやって手を振っていただいて」と涙を見せた。

赤ちゃんと一緒に見に来ていた女性は、「生きている間に一度、お目にかかりたかったので、イギリスのロイヤルファミリーも見られたので、よかったです」と感激した様子だった。

バッキンガム宮殿に到着された両陛下は、チャールズ国王夫妻とのプライベートな昼食会で交流を深めた後、宮殿内の「ギャラリー」を案内される。

その後、両陛下が足を運ばれたのは、ウェストミンスター寺院。

車から降り10秒以上立ち止まり、沿道に笑顔で手を振られた両陛下。

この寺院では、第一次世界大戦で命を落とした「無名戦士の墓」に、花を手向けられた。