「オイッ」と因縁つけられたと勘違いし…43歳酩酊男「殴打した見知らぬ男性が死亡」痛ましい事件背景

AI要約

明け方の飲み屋街で起きた痛ましい事件。男性が不快な表情を見せたことで別の男に殴りかかられ、死亡事件に発展した。

逮捕された佐藤容疑者は、酒に酔った状態で土肥さんを殴打。その結果、土肥さんは病院に搬送されたが2日後にくも膜下出血で亡くなる。

佐藤容疑者は犯行を認め、警察は詳しい経緯を調査中。

「オイッ」と因縁つけられたと勘違いし…43歳酩酊男「殴打した見知らぬ男性が死亡」痛ましい事件背景

時刻は明け方にさしかかっていたが、休日ということで駅前の飲み屋街には酔客の姿がちらほら見えた。

そんな喧噪の余韻が残る状況で、痛ましい事件が起きる。客引きに声をかけられ不快な表情を見せる男性。怒りをあらわに「オイッ」と注意すると、因縁をつけられたと勘違いした別の男が男性に殴りかかった――。

6月15日、警視庁成城署は傷害致死の疑いで東京都世田谷区に住む自営業・佐藤賢容疑者(43)を逮捕した。同区砧の路上で、面識のない会社員・土肥隆さん(51)の頭や顔を4~5回殴り死亡させたとされる。事件を詳細に追うと、驚くべき背景が浮かびあがった。

「逮捕容疑の事件は、6月9日午前2時半ごろに起きました。場所は小田急線・祖師ヶ谷大蔵駅前の飲食店が立ち並ぶ商店街です。前日土曜日(8日)の夜から、佐藤容疑者と土肥さんは別々の店で酒を飲んでいました。

日付が変わり店を出た土肥さんが歩いていると、キャバクラの客引きに声をかけられたそうです。不快に感じた土肥さんが『オイッ』と言うと、タクシーに乗るために近くにいた佐藤容疑者は自分が注意されたと勘違い。激しい口論になりました」(全国紙社会部記者)

◆2日後にくも膜下出血で

2人はかなり酒を飲み酔っていたようだ。佐藤容疑者は、見知らぬ土肥さんの頭や顔を何度も殴打。土肥さんは、その場に崩れ落ちるように倒れる。騒動に気がついた近隣の飲食店従業員が119番通報し、土肥さんは病院へ搬送されたが2日後の6月11日にくも膜下出血により亡くなった。

「犯行直後、佐藤容疑者は現場から立ち去ります。しかし罪の意識が強かったのでしょう。土肥さんが亡くなった6月11日深夜に成城署へ出頭しました。調べに対し、佐藤容疑者はこう供述し犯行を認めているそうです。『間違いありません。ケンカして複数回殴ったことはハッキリ覚えています』と」(同前)

本誌カメラマンが逮捕直後の佐藤容疑者を撮影しようとすると、移送車の後部座席でスグに頭を伏せた。

勘違いから大きなトラブルとなり人の命が奪われた事件……。警察は、さらに詳しい経緯を調べている。