地震支援のお礼で市長出張「多すぎる」、市議が批判…東京都知事選挙の応援は「同い年として交流を続けてきた」

AI要約

富山県高岡市の角田悠紀市長は、市議が能登半島地震で市を支援した自治体への出張が多すぎると指摘されたことに対し、お礼をすることの重要性を強調して反論した。

角田市長は、被災者や被災地を代表してお礼を述べるために12自治体を訪れたことを説明し、お礼の訪問は有意義であり、災害への備えについて意見を交換していると述べた。

他の市長もお礼の訪問を行っており、地域間の絆を深めるために、直接訪れて感謝を伝える姿勢が見られる。

 富山県高岡市の角田悠紀市長は2日の定例記者会見で、市議が能登半島地震で市を支援した自治体への出張が多すぎると指摘していることについて、「直接行ってお礼をするのは当然だ」と反論した。

 市秘書課によると、角田市長は4月以降、埼玉県や新潟県三条市など12自治体を訪れ、首長に支援への感謝を伝えた。多くはほかの公務と合わせた出張だったが、3自治体はお礼のみで訪問している。

 こうした出張について、出町譲市議は6月26日の市議会総務文教常任委員会で「行かなくてはいけないのか」と発言し、お礼は手紙やオンラインでも可能だと指摘した。さらに、同月25日に公務で東京都内に出向いて企業を訪問後、都知事選の候補者の応援演説をしたことも批判した。

 これに対し、角田市長は2日の記者会見で「被災者や被災地を代表してお礼を伝えている。災害への備えについても(首長と)互いに意見を交換していて、意味のある出張だ」とし、応援演説については「同い年の首長として交流を続けてきた彼(候補)をできる限り応援したい」と語った。

 お礼の訪問については、射水市の夏野元志市長はこの日の記者会見で青森県を訪問したとし、氷見市秘書広報課によると林正之市長もこれまでに福島県、岡山県など4自治体を直接訪れてお礼を述べたという。