名古屋大元教員が不正受給 科研費など計472万円

AI要約

名古屋大は元准教授が科研費などで虚偽の記載をして研究費472万円を不正受給したことを発表。

武井元准教授は共著者を偽ったり不採択論文を記載するなどして不正行為を行い、全額返還を求められる。

武井氏は「誤った記載をした」と話している。

 名古屋大は3日、元准教授が国の科学研究費助成事業(科研費)などの申請をする際に研究計画書に虚偽の記載をし、研究費など計472万円を不正受給していたと発表した。2015~17年度の国の科研費に加え、15年度の大学独自の助成金も不正に受給していた。

 大学によると、医学系研究科の武井佳史元准教授は、15年度から3年間研究費が支給される科研費の研究計画書などに、共著者として自身の名前を挿入した他人の論文や、申請時には審査中でその後不採択となった論文を記載したという。不正が認められた研究費は、加算金を含め全額返還を求める。

 武井氏は「誤った記載をした」などと話しているという。