両陛下、英国王と晩さん会 「友好関係着実に次代へ」

AI要約

天皇、皇后両陛下がバッキンガム宮殿で晩さん会に出席

天皇陛下が長年の日英交流に触れ、友好関係の重要性を強調

晩さん会で両陛下と英王室が日英関係の発展や和解の重要性を共有

 【ロンドン共同】国賓として英国を公式訪問中の天皇、皇后両陛下は25日午後(日本時間26日午前)、ロンドンのバッキンガム宮殿で開かれたチャールズ国王夫妻主催の晩さん会に出席された。天皇陛下はスピーチで長年にわたる両国の交流に触れ「訪問を通じて、友好親善関係が次代を担う若者や子どもたちに着実に引き継がれ、一層進化していく一助となれば幸いです」と述べた。

 晩さん会は、英王室からウィリアム皇太子らが列席した。両陛下は日英関係の発展や両国民の幸せを願い、国王夫妻と乾杯した。

 陛下はあいさつの中で、両国が太平洋戦争で敵対した歴史を「友好関係が損なわれた悲しむべき時期」と言及し「苦難のときを経た後に、私の祖父や父が天皇としてこの地を訪れた際の思いがいかばかりであったかと感慨深く思う」と述べた。

 その上で、戦後和解に尽力した人々の努力に深い敬意を表した。「裾野が広がる雄大な山を、先人が踏み固めた道を頼りに、感謝と尊敬の念と誇りを胸に、さらに高みに登る機会を得ているわれわれは幸運と言える」と語った。