沖縄戦「慰霊の日」、「遠く離れた山口から沖縄思い」沖縄民謡演奏会…「涙そうそう」や「芭蕉布」

AI要約

沖縄戦の犠牲者を追悼する「慰霊の日」の23日、沖縄民謡の演奏会が山口市阿知須の資料館で開催された。

演奏会では、三線を弾く11人のメンバーが9曲の沖縄民謡を披露し、参加者は歌ったり踊ったりして楽しんだ。

沖縄県出身のメンバーは音楽を通じて平和の大切さを訴え、感動を伝えた。

 沖縄戦の犠牲者を追悼する「慰霊の日」の23日、沖縄民謡の演奏会が、山口市阿知須の資料館「いぐらの館」で開かれた。同市を中心に沖縄民謡の普及活動に取り組む「三線若葉の会」などが企画し、地域住民ら約70人が沖縄の文化に触れた。

 演奏会では、同会などのメンバー11人が琉球楽器の三線を弾き、沖縄民謡「芭蕉布」やヒット曲「涙そうそう」など計9曲を披露。参加者は、曲に合わせて歌ったり踊ったりしていた。近所の住民(74)は「生演奏は迫力があった。楽しかった」と笑顔を見せた。

 沖縄県出身で、父が沖縄戦を経験したという同会の渋谷幸代さん(69)は歌声を披露。「遠く離れた山口から沖縄のことを思いながら歌った。音楽を通して、平和の大切さを感じてほしい」と話した。