推薦入試で寄付額申告求める 東京女子医大の同窓会枠

AI要約

東京女子医大(東京都新宿区)医学部の同窓会枠推薦入試の選考過程で、受験生側から寄付額を申告させていたことが明らかになった。

同大では、同窓会組織を通じて親族による寄付実績を受験生側が申告する制度があったが、今年度から変更された。文科省は寄付受け取り状況を調査するよう求めている。

同大は特定個人に対し寄付を要請していないと主張しており、文科省通知に違反していないと述べている。

 東京女子医大(東京都新宿区)医学部の同窓会枠推薦入試の選考過程で、受験生側から寄付額を申告させていたことが24日、関係者への取材で分かった。

 文部科学省は通知で入学に関する寄付の収受を禁止しており、抵触していないか報告を求めている。

 関係者によると、同大では、3親等以内の親族に卒業生や在校生がいる受験生を対象に、同窓会組織「至誠会」が10人程度を推薦する入試制度が実施されていた。同会に提出する推薦依頼書には、受験生の親族による大学や同会への寄付実績を申告する欄があったという。

 制度は2018年から始まったが、同大は今年度から子女枠の推薦入試に同会が関与しない仕組みに変更。文科省は同大に対し、寄付を受け取った時期や金額の報告を求めている。

 同大は「特定の個人に対し寄付を求めた事実はなく、文科省通知に違反している認識はない」としている。