自民・菅前首相の”岸田おろし”発言にネットでは冷めた声「トカゲの尻尾切り」「看板変えたいだけ」

AI要約

菅義偉前首相が自民党内の危機感を表明し、岸田文雄首相の信頼低下や政権交代への懸念が広がっていることが報じられた。

裏金問題や支持率低迷など岸田内閣の課題が取り上げられ、党内から退陣論が高まっている一方で、一部からは冷めた反応も示されている。

自民党の混乱や不信感に対する声も多く、政権交代を求める声もある。

自民・菅前首相の”岸田おろし”発言にネットでは冷めた声「トカゲの尻尾切り」「看板変えたいだけ」

 菅義偉前首相が23日、文芸春秋のインターネット番組で「このままでは政権交代してしまうとの危機感を持つ人は増えている」と発言。自民党内では岸田文雄首相では総選挙を戦えないとみて、9月の自民党総裁選での”岸田おろし”をもくろむ動きが出ている。しかし、自民党派閥の政治資金パーティー裏金問題で信用を失墜させた自民党内部の権力抗争に対しては、SNS上では冷めた反応が目立つ。

 菅前首相は番組の中で現在の自民党を「非常に厳しい状況」「自民党、与党で過半数を割るような雰囲気はやはりある」と指摘。裏金問題での対応のまずさをその要因に挙げ、岸田派でも政治資金の不記載があったことに関し、「総理が責任を取っていなかった。いつ取るのか」「責任に触れずに今日まで来ている。そのことに対して、国民の不信感は多いと思う」と問題視した。

 岸田内閣の支持率は低迷が続く。今月に入り、麻生派の議員が党会合で「責任は最終的に誰かが取らなければならない」と発言。茂木派の議員も別の党会合で「再選などと軽々しく口にすることではなくて、思いとどまって」と総裁選不出馬を求めるなど、内輪から退陣論が高まっている。

 ただ、総選挙での政権交代を恐れる自民党の動きには、X(旧ツイッター)上で「岸田首相に、全て押し付けて、『トカゲの尻尾切り』作戦?」「政権交代したら、この人は困るでしょうね。官房長官や首相だった頃にやったことの問題点がみんなあばかれるから」「在任中、まともな答弁も出来ず早々に退陣した政治屋が何を今さら」「岸田おろしを言う人等は単に看板を変えたいだけ、選挙に影響する事だけを心配しているのだろう」「自民党のパワーゲームなど国民には最も不要なもの」と冷めた反応が目立つ。自民党政治そのものに対しても「明らかな失策により30年来の経済不況を招いたのは一体何処の政党だろうか」「政権交代しないと日本は良くならん」など、不信感を訴える声も相次いでいる。