与野党議員に緊急調査 岸田首相vs泉代表の勝者は…「3年ぶり」党首討論

AI要約

与野党党首の一騎打ちが行われた3年ぶりの党首討論について、与党30人・野党30人の国会議員による緊急調査結果が示された。岸田首相が24人、泉代表が23人から勝利と評価されたが、13人は五分五分との意見もあった。

党首討論では首相が堅守で勝利し、議論の質に不満を示す者もいたが、泉代表は明快な主張や安定感で支持を得た。期待されたサプライズ発言はなく、静かに幕を閉じた。

首相は立憲民主党の痛いところを突く戦術が功を奏し、準備の徹底が勝利につながった。一方、泉代表は勢いや自信を示し、一部からの支持を得たが、隠し球を見せることはなかった。

与野党議員に緊急調査 岸田首相vs泉代表の勝者は…「3年ぶり」党首討論

「3年ぶり」となった党首討論。与野党党首の一騎打ち、軍配はどちらに上がったのか?与党30人・野党30人の国会議員60人に緊急調査。その結果は?

午後3時、26分の戦いが幕を開けた。立憲民主党の泉代表は冒頭「思いのほか近いですね」と一言。党首討論は普段の予算委員会とは違うレイアウトで実施される。リーダー2人が向き合う形に机が並べられるが、その距離は1mもない(国会関係者)。果たして、どちらが戦いに勝ったといえるのか-

日本テレビ政治部は緊急取材を実施。与党30人・野党30人の国会議員60人に「勝ったのはどちらか?」との質問をぶつけた。結果は以下の通り

●岸田首相の勝利…24人

●泉代表の勝利…23人

●五分五分…13人

岸田首相が勝利としたのは24人(40%)。

「野党は得点できなかった。首相は失点がなかった」(自民中堅)

「必死さで、首相が勝った」(自民現職閣僚)

「解散の雰囲気すら出せない野党の作戦負け」(自民若手)

「聞いたことに答えないという点で、首相の逃げ切り」(立憲若手)

「首相が立憲の痛いところをついていた」(維新若手)

この日、朝から来客ゼロで執務室の中でずっとシミュレーションをしていたという首相。その入念な準備が堅い守備へと繋がったか。

泉代表が勝利としてのは23人(38%)

「議論になってない。首相はほぼ0点」(立憲中堅)

「中身・安定感・自信、どれを取っても勝っていた」(立憲中堅)

「『あなたはお金を集めすぎだ』のフレーズはクリーンヒット」(立憲若手)

「泉代表のほうが勢いがあった。明快だった」(自民中堅)

「泉代表のほうが自分の考えをしっかり主張していた」(自民若手)

泉代表は「総理がびっくりすることを言う」と“隠し球”の存在を示唆していたが…「隠し球は最後まで隠したままだった」(自民党議員)との声も。

「五分五分」と評価したのは13人(21%)

「勝ち負けつけられるような内容でない」(自民現職閣僚)

「とても討論とはいえないものだった。」(自民中堅)

「どちらも手数が少なく、クリーンヒットなし」(維新幹部)

「党首討論」で新たな展開も?と期待があった中、「普段の予算委員会の審議と変わらなかった」との落胆の声が多かった。首相によるサプライズ発言があるのでは?との見方もくすぶっていたが「サプライズがないのがサプライズだった」との声も。3年ぶりの党首討論は、静かに幕を閉じた。