黒田元日銀総裁をかたった投資詐欺「金への投資でリターンを…」 三重県で初めて被害を確認

AI要約

三重県では6月に入り、元日銀総裁をかたって投資詐欺が発生し、男性が1000万円をだまし取られる事件が初めて確認された。

男性はSNS上で黒田東彦元日銀総裁を名乗るアカウントから投資を勧められ、3回にわたって現金を振り込み被害に遭った。

全国的に急増しているSNS型詐欺に対し、政府は総合対策を決定して事業者による広告の事前審査や迅速な削除を求めている。

黒田元日銀総裁をかたった投資詐欺「金への投資でリターンを…」 三重県で初めて被害を確認

著名人や投資家になりすまし金をだまし取る「SNS型投資詐欺」で、三重県では6月に入り「元日銀総裁」をかたった犯行が初めて確認され、津市の男性が1000万円をだまし取られました。

 三重県警によると津市の男性(60代)はインターネットで投資の情報を集めていた際にLINEの広告を通じて黒田東彦元日銀総裁を名乗るアカウント「黒田はるひこ」と”友だち”になりました。

 このアカウントから「株式と金に分散投資することでリスクをコントロールしながらリターンを増やすことを目的としています」と金への投資を勧められた男性は6月7日~10日、3回にわたって伝えらえた口座に現金を振り込み、計1000万円をだまし取られました。

 三重県警によると「元日銀総裁」をかたった投資詐欺の被害は県内で初めてということです。

 警察庁によるとSNS型詐欺は全国的に急増していて今年1月~3月の間に1700人が被害にあい、被害額は219億円を超えています。

 犯人がかたるのは「投資家」が全体の約3割で、「そのほか著名人」が約2割と続き、投資家と著名人で全体の半数となっています。

 被害の拡大を受けて政府はSNSの事業者側になりすまし広告の事前審査や迅速な削除を求めることを柱とした総合対策を決定しています。