高額定期解約中にSNS、振込票の受取人名義がカタカナ個人名…金融機関職員は不審に思った

AI要約

佐賀県警佐賀北署が詐欺被害を未然に防いだ2人に感謝状を贈った。

永石綾子さんは高額の定期預金の解約手続き中に詐欺被害を疑い、通報した。

山口直人さんは商品購入の振込票を見て不自然さを感じ、送金を思いとどまらせた。

 詐欺被害を未然に防いだとして、佐賀県警佐賀北署は、佐賀市の九州労働金庫佐賀支店の永石綾子さん(35)(佐賀県小城市)と、同市の佐賀信用金庫佐賀医大前支店の山口直人さん(42)(佐賀市)にそれぞれ感謝状を贈った。

 同署などによると、永石さんは5月15日、来店した70歳代男性が、窓口で高額の定期預金の解約手続き中に、SNSでやりとりをしていた状況から詐欺被害を疑い、同署に通報した。山口さんは同29日、来店した20歳代女性が提出した商品購入の振込票の受取人名義が、カタカナの個人名だったことを不自然に感じ、送金を思いとどまらせるとともに110番した。

 今月11日、同署で感謝状の贈呈式が行われ、永石さんは「疑いの目を持ち続けてほしい」、山口さんは「詐欺はとにかく身近な問題と思ってもらいたい」と詐欺被害の対策を呼びかけた。