出口から進入し逆走 中央車線を「平然」と 警察官止めてもまた走り出す
高速道路での危険な逆走事例が明らかになりました。出口から本線に入り、逆走を続ける車に周囲が騒然となります。
逆走車の運転手の一部は逆走自体に気づいていない可能性もあります。それでも3車線を逆走し続け、事故の危機が迫ります。
幸いなことに大型トラックとの事故は回避され、警察官の手により逆走車は停止させられました。
高速道路のカメラが捉えた1キロメートルに及ぶ危険な逆走。実際に逆走に遭遇したドライバーが恐怖の瞬間を語りました。
愛知県と三重県を結ぶ高速道路の映像です。交通量が多いなか、比較的スムーズに車が進んでいます。
ところが突如、出口方面へ向かった車のブレーキランプが次々に点灯し、ストップ。本線を走る車は、何かを避けながら慌てて徐行します。
一体、何が起きているのでしょうか?
停車していた車が動き出し、その前方から現れたのは、50代の男性が運転するオレンジ色の車です。高速道路の出口から進入し、逆走して来たのです。
NEXCO中日本
高速道路ドライブアドバイザー
林修平さん
「ETCのバーを押しのけるような形で、強行突破する形で出口から本線に流入してきたという事例」
本線までたどり着いた“逆走車”は、周りの車が見えていないのでしょうか?左右を車が通り過ぎていくなか、3車線の真ん中を平然と逆走し続けます。
車とぶつかりそうになり、速度を緩める場面もありますが、車線を変えながら、再び加速。停車やUターンをする気配はありません。
林さん
「逆走している方の約3割が、逆走している認識がない方。“自分が正しい方向に進んでいる”。その思い込みのなかで、走り続けてしまっている」
逆走することおよそ5分。1キロほど進んだ場所で逆走車の向かいから走ってきたのは、大型トラックです。
あわや正面衝突の危機。しかし、早めに逆走車に気付いたトラックは、ハザードランプを点滅させ停車。なんとか、最悪の事態は回避します。
その後、すぐに警察車両が到着し、警察官が誘導を始めます。
ようやく事態は解決かと思いきや、再び車が動き出し始めました。慌てて追い掛けた警察官が運転席に乗り込み、車をUターンさせ、なんとか事なきを得ました。
林さん
「本当に今、全国どこでも起きているのが“逆走”」