ODA拡充、民間資金動員で連携 首相、新興・途上国と関係強化

AI要約

政府はグローバルサウスとの協力強化策を話し合う会議を開き、ODAや民間資金の活用を通じて関係を深める方針を示す。

首相は日本企業の現地展開を通じて産業協力を強化する考えを示し、国際協力の新しい仕組みを構築するよう求める。

さらに、ODAを活用し企業活動の環境整備を進める他、インフラシステムの海外展開戦略の見直しも訴えた。

 政府は11日、グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国との協力拡大策を話し合う「グローバルサウス諸国との連携強化推進会議」を首相官邸で開いた。岸田文雄首相は政府開発援助(ODA)の拡充や民間資金の動員を通じ、関係を強化する方針を表明。21日の閣議決定を目指す経済財政運営の指針「骨太方針」に盛り込むよう指示した。

 首相は、脱炭素やデジタル、重要鉱物、次世代自動車を挙げ「日本企業の現地展開によってグローバルサウスとの産業協力を強化する」と強調。ODAを活用して企業活動の環境整備を進め、国際協力の新しい仕組みを構築するよう求めた。インフラシステムの海外展開戦略の見直しも訴えた。