「次世代の災害医療」シンポ、新たなコンセプト提案 - 9日ライブ配信 日医

AI要約

日本医師会は9日、次世代の災害医療をテーマにしたシンポジウムを開催する。

シンポジウムは3部構成で、災害の予測から災害医療の作動を提案する。

議論は「未来のまち」や社会資源の活用などを中心に行われる。

 日本医師会は9日、「次世代の災害医療」をテーマとするシンポジウムを開催する。災害が発生してから対応に追われる従来の災害医療から、災害の発生前に動き出す新たな試みを提案する。【渕本稔】

 シンポジウムは3部構成で、WEBでのライブ配信により開催される。

 第1部では、「災害を先取りする」をテーマに、2023年に愛知県で発生した豊川豪雨の経験や気象庁からの情報発信などについて講演が行われ、災害の予測時から災害医療を作動させる水害対策の新しいコンセプトを提案する。

 「医療の安全を包含した未来のまちづくり」と題した第2部では、洪水を災害にさせない社会や気候変動への都市の適応など、命を中心に据えた「未来のまち」について議論する。

 最後の第3部は、「命をまもる社会の仕組みづくり」がテーマ。ドローンや自律分散水処理、遠隔医療などの社会資源をどのように投入するかについて、次世代のトップランナーらによるディスカッションが行われる。

 日医の細川秀一常任理事は、5日に開かれた定例記者会見で「シンポジウムの参加は自由」だとし、広く参加を呼び掛けた。