37歳医師フェラーリ暴走、9歳死亡事故…「最高速度の2倍以上で走行した過失は大きい」有罪判決

AI要約

福山市でスポーツカーの事故による死亡事故が発生。医師が制限時速を大幅に超えて運転し、小学生女児が犠牲に。

過失運転致死傷で有罪判決が下され、禁錮3年、執行猶予5年という判決が言い渡された。

被告の過失は大きく、被害者家族の悲しみも深いとして、実刑も検討されたが、執行を猶予する結論に至った。

 スポーツカーのフェラーリで制限時速を超えて交差点に進入し、右折中の軽乗用車に衝突して小学生女児(当時9歳)を死亡させたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)に問われた広島県福山市の医師(37)に対し、地裁福山支部(松本英男裁判官)は4日、禁錮3年、執行猶予5年(求刑・禁錮3年)の有罪判決を言い渡した。

 判決などによると、被告は2022年6月18日夜、福山市霞町の交差点で、フェラーリを制限時速を約70キロ超える約120キロで運転。対向で右折しようとした軽乗用車と衝突し、軽乗用車に乗っていた女児を死亡させ、運転していた女児の祖父らにけがを負わせた。

 判決で松本裁判官は「最高速度の2倍以上で車を走行させた過失は大きく、被害者家族の悲しみも深い。実刑も視野に入る事案」と非難。一方、軽乗用車側も直進の車を十分に確認していなかったことなどから、刑の執行を猶予するとした。