財務省が為替介入の5月実績をきょう発表、実施の有無や規模に関心

AI要約

財務省が今年の為替介入の実施状況を発表する。市場では9兆円規模の介入があったとの観測があり、注目されている。

介入が主に4月29日と5月2日に行われたとされ、それぞれ5兆2600億円─5兆5100億円、3兆2600億円─3兆6600億円の規模であったと見られている。

特に4月29日の介入額は過去最大に近い5兆6202億円に迫る可能性があるという。その背景には日銀の当座預金予想の乖離がある。

財務省が為替介入の5月実績をきょう発表、実施の有無や規模に関心

Noriyuki Hirata

[東京 31日 ロイター] - 財務省は31日午後7時に、今年4月26日から5月29日の外国為替平衡操作(為替介入)の実施状況を発表する。市場では4月末から5月初めにかけて計9兆円規模の為替介入があったとの観測が出ており、発表内容に関心が寄せられている。

市場で介入実施の観測があるのは、ドル/円が160円台へと上昇した後に急落した4月29日と、米連邦公開市場委員会(FOMC)を経た後、ニューヨーク市場の引け前後にドル/円が急落した5月2日の主に2日間となっている。

日銀が公表した当座預金予想の民間予測からの乖離を踏まえて、4月29日には5兆2600億円─5兆5100億円規模、5月2日には3兆2600億円─3兆6600億円規模の介入が実施されたとの見方がある。

とりわけ、4月29日については、過去最大となった2022年10月21日の介入額5兆6202億円に迫る規模だった可能性があるとして注目されている。