〔米株式〕ダウ3日続落、330ドル安=セールスフォースに売り(30日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式市場は、セールスフォースの業績発表で3日続落し、ダウ平均は大幅下落。

米実質GDPの下方修正や金利の低下も株価を押し下げる要因となった。

セールスフォースの株価急落により、ダウは急速な下げを見せた。

 【ニューヨーク時事】30日のニューヨーク株式相場は、米顧客管理ソフトウエア大手セールスフォースに売りが膨らみ、3日続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比330.06ドル安の3万8111.48ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は183.50ポイント安の1万6737.08で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3615万株増の9億1260万株。

 前日の取引終了後に発表されたセールスフォースの2~4月期決算は増収増益。ただ、内容が市場予想との比較では失望を誘うもので、同社の業績に対する悲観的な見方が広がった。同社株は取引序盤から売り込まれ、ダウ平均を大きく押し下げた。

 この日公表された1~3月期の米実質GDP(国内総生産)改定値は、個人消費の引き下げが反映され、速報値から下方修正された。GDP統計後に米長期金利が低下。今週は金利上昇が株価の重しとなっており、その要因が緩和された形となったが、セールスフォース主導でダウは終日、軟調な展開が続いた。

 この日の安値は3万8000.96ドルと、辛うじて3万8000ドル台を維持。ダウは今月、初の4万ドルに乗せたものの、今週の下げ幅は3日間で計950ドルを超えた。

 ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁はこの日「非常に近い将来に利下げを行う緊急性を感じない」などと発言。ただ、相場への影響は限られた。市場ではインフレ動向を探る上で、31日に明らかにされる個人消費支出(PCE)物価指数が待たれている。

 ダウ銘柄では、セールスフォースが19.7%安と急落。マイクロソフトも3.4%安と、売りがかさんだ。

 一方、ベライゾン・コミュニケーションズが3%超高。