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EXCLUSIVE-米テスラ、中国での高度運転支援機能「FSD」展開へ登録準備
テスラは中国で高度な運転支援機能「フルセルフドライビング(FSD)」ソフトウエアを展開する準備を進めており、中国当局への登録準備を進めている。
FSDソフトウエアを中国の利用者に月額サブスクリプションとして提供する考えがあり、98ドル相当の月額料金を予定している。
中国でのFSD販売はテスラにとって新たな収入源の開拓となり、中国のEVメーカーによる競争が激化する中で重要な戦略となる。
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[30日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは高度な運転支援機能「フルセルフドライビング(FSD)」ソフトウエアを今年展開する計画に向けて、中国当局への登録準備を進めている。事情に詳しい3人の関係者が匿名で明らかにした。
関係筋によると、テスラは中国の利用者にFSDソフトウエアを月額のサブスクリプションとして販売することを検討している。約98ドル相当の月額料金で提供する可能性もあるという。現在はFSDへのアクセスを6万4000元(8828.32ドル)で販売している。
関係者2人によると、中国工業情報省にソフトウエアが登録されると、ユーザーにアップグレード版として提供する前に、テスラ従業員による中国の公道でのFSDのテスト走行が可能となる。テスラは現在、FSDほどは高度でない運転支援システム「オートパイロット」を中国で提供している。
テスラのコメントは得られていない。
ロイターはこれまでに、テスラが中国の他の自動車メーカーにFSDのライセンスを供与することを検討していると報じている。
中国のEVメーカーによる値引きと競争の激化を背景に、中国での販売台数が今年1─4月に減少したテスラにとって、中国でのFSD販売は新たな収入源の開拓となる。