南ア中銀が予想通り金利据え置き、総選挙翌日の会合で慎重な決定

AI要約

南アフリカ準備銀行は主要政策金利を据え置き、総選挙後の不透明な情勢に対応した

金融政策委員会は15年ぶりの高水準金利を維持し、物価上昇圧力を抑える方針を継続

インフレ期待の高止まりを懸念し、政策決定に関して委員全員の支持を得た

南ア中銀が予想通り金利据え置き、総選挙翌日の会合で慎重な決定

(ブルームバーグ): 南アフリカ準備銀行(中央銀行)は30日、主要政策金利を据え置いた。総選挙から1日明け、広く予想されていた判断を下した。

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クガニャゴ総裁はヨハネスブルグ北部で開いた記者会見で、金融政策委員会(MPC)は政策金利を15年ぶり高水準の8.25%で維持したと説明した。同中銀の金利据え置きは6会合連続。

この決定は、ブルームバーグが調査した22人のエコノミスト全員の予想と一致した。物価上昇圧力を抑えるとともに過去30年間で最も接戦となった選挙で目立つ行動を避けるため、準備銀は政策姿勢を変えないだろうと見込まれていた。

クガニャゴ氏は「MPCはインフレ期待の高止まりを引き続き懸念している」と表明。「インフレ予想のリスクは現時点でほぼ均衡しているとMPCは評価しているが、インフレ期待が高いため、期待を再び抑制するには可及的速やかなインフレ目標実現が求められる」と続けた。

金利据え置きの決定はMPCの6人全員が支持したと、同氏は説明した。

ランドは現地時間30日午後4時42分時点で、1.2%安の1ドル=18.6074ランドと引き続き軟調。中銀の政策発表前からはあまり変化していない。

原題:South Africa Holds Rates As Expected After Unpredictable Vote(抜粋)

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