クルマを買うとき、「ヨーロッパ人」は何を重視しているのか? 日本人と同じかそれとも違うのか、頭の中を覗いてみた

AI要約

男女の車購入時に重視する点には国や性別による違いがある。

英国の男性は運転支援装置やデザインを重視し、女性は価格や燃費に注目。

ドイツとスペインも価格を重視し、女性は道具としての視点が強い傾向。

クルマを買うとき、「ヨーロッパ人」は何を重視しているのか? 日本人と同じかそれとも違うのか、頭の中を覗いてみた

 男女で「車を購入する際に重視する点」は違う――。

 英自動車情報サイト『carwow(カーワウ)』が、男女別、国別で調査を行った(2024年3月7日付)。全部で1559人にアンケートを採ったが、無回答のほか、自身を男女のいずれかに当てはめないノンバイナリー(自分の性別認識に男性・女性の枠組みを当てはめようとしない考え方)の人の回答は除いており、シンプルに男女差を知ることにフォーカスしている。国際的な洞察を得るため、英国だけでなく、スペイン、ドイツ、それぞれの回答を男女別に集計した。

 この3か国は“欧州”でくくれるが、それぞれ人種もイメージも違うように、調査結果が違ってくる。英国人に「この要素はあなたにとって重要ですか」と聞いたところ、男性が大切だと答えたのは多い順に、次のとおりだった。

・パーキングセンサーなどの運転支援装置(56%)

・価格と割引(48%)

・燃費の良さ(47%)

・スタイリッシュなデザイン(41%)

・どれでもない(5%)

一方、英国人女性が大切だと答えたのは、次の順になっている。

・価格と割引(57%)

・パーキングセンサーなどの運転支援装置(55%)

・燃費の良さ(49%)

・スタイリッシュなデザイン(34%)

・どれでもない(12%)

ここでは、女性は価格や燃費といったコスト面を男性より重視していて、男性は“メカ”としての装備やデザインにこだわりを持っているようだ。ドイツとスペインは、英国以上に「価格と割引」を重視している。

・ドイツ男性:65%

・ドイツ女性:73%

・スペイン男性:68%

・スペイン女性:66%

と非常に割合が高い。燃費も英国以上に重視している。ドイツ女性は「燃費(68%)」「パーキングセンサーなどの運転支援装置(67%)」を選ぶ人が他の男女に比べて特別多く、車を“道具”として見ている感覚が強い。スペイン女性は、「パーキングセンサーなどの運転支援装置(46%)」についての興味が他より薄く、「スタイリッシュデザイン」についても21%と他国の男性女性に比べて飛びぬけて低く、“しまり屋”の印象だ。

 いずれの国においても男女の違いが一貫していたのは、「スタイリッシュデザイン」をより好むのは男性ということだった。