米半導体指数がコロナ禍以来の大幅急落、アームの慎重見通し影響

AI要約

米国株式市場で、主要半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体指数が過去最大の7.1%急落し、新型コロナウイルスパンデミック以来の大きな下落率となった。

英半導体設計大手アームの業績見通しに懸念が広がり、人工知能分野への投資に対する時間的な不確実性が指摘され、半導体関連銘柄の値下がりを引き起こした。

一方、半導体関連株は依然として年初時点から16%の上昇を維持している。

米半導体指数がコロナ禍以来の大幅急落、アームの慎重見通し影響

Noel Randewich

[1日 ロイター] - 1日の米国株式市場で、主要半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が7.1%急落した。

SOX指数の1日の下落率としては、新型コロナウイルスのパンデミックが始まった2020年3月以来の大きさ。

英半導体設計大手アームが慎重な業績見通しを示したため、人工知能(AI)分野へのIT大手各社の投資が実を結ぶには従来の想定より時間がかかるのではないかとの懸念が広がり、同社株が16%値下がりしたことが響いた。

Bライリー・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「アームはガイダンス発表後、本日の半導体(銘柄の値動きに)多大な影響を及ぼした」と指摘した。

米半導体大手インテルも時間外取引で一時13%下落。従業員の15%削減と配当停止の表明が嫌気された。

前日13%上昇していた米半導体大手エヌビディアは約7%の反落となった。

ただSOX指数は、年初時点からなお16%高い水準にある。