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「給料以上の仕事はしない」という部下。今の若い人はみんな”出世意欲”がないのでしょうか?
最近の若者の出世意欲が減少している理由について調査結果をもとに解説。
管理職になりたいと思わない若者の割合が高く、その理由は業務量や責任の重さ、プライベート重視などが挙げられる。
部下の出世意欲が不明確な場合、傾聴力や共感力を持ちながら理想の上司像を示すことが重要。
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「最近の若者は出世に消極的だ」と感じる方は多いようです。
残業はしたくない、上司と積極的にコミュニケーションをとりたがらないなど、若手社員の言動が理解できず困っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、30歳未満のうち今後出世したいと考えている人の割合や、出世したくない理由について調べてみました。出世意欲が欠けていると感じられる部下を持つ上司の方は参考にしてみてください。
株式会社キャリアインデックスが2024年に実施した「CAREER INDEX 実態調査vol.30」では、今後管理職になりたいと思わないと回答した人が、30歳未満では65.3%であることが分かりました。
30歳未満の女性に関しては68.6%で、30代になると75.6%に増えることから、ライフステージの変化に対して管理職の立場はネガティブに捉えられていると推察できます。出世をしたくない理由として考えられるのは、以下のような点です。
・責任が重すぎる
・プライベートを大事にしたい
・業務や残業が増える
・社内の人間関係が大変そう
出世をして管理職になると、責任と同時に仕事量も増えていき、休日返上で働かなければならないこともあるでしょう。出世に消極的な若者は、プライベートに仕事が食い込んでくるくらいなら現状のままでよい、と考えているのかもしれません。
部下ができるとアドバイスをしたり、ときには言いたくないことを言わなければならなかったりします。部下から煙たがられて、社内で居心地が悪くなることを心配していることも考えられるでしょう。
部下に出世意欲が感じられないため、どう接すればよいのか困っている上司もいるでしょう。部下への接し方にはさまざまなノウハウがありますが、大きく以下の2つのポイントをおさえるとよいでしょう。
・部下の考えを知る努力をする
「最近の若者は出世意欲に欠ける」と嘆く前に、部下一人ひとりの考えを知るよう努めることは大切です。
出世をしたくない理由はさまざまですから、一概にはいえません。決めつけたり次に何を言うか考えたりせず、まずは部下の話に意識を向ける「傾聴力」を身に付けましょう。
部下の立場に立って物事を考える「共感力」も必要で、そうするために「昔はこうだった」ではなく、今の価値観にアップデートできているか自問することも大切です。
・理想的な上司像を自ら見せる
上司である自分自身の姿を見て「ああはなりたくない」と思われている可能性も考えられます。「激務にさらされていてプライベートの時間が持てていない」「仕事量と給料が見合っていない」などのイメージがないか見直してみるとよいでしょう。
上司の中には、定時で帰ったり趣味を優先させたりしている姿を、あえて部下に見せている人もいるようです。