4月の貿易収支 4625億円の赤字 さらなる円安要因に 「輸出」の数量指数は前年同月比で3%以上減少

AI要約

4月の貿易収支は4600億円あまりの赤字で、円安の影響ながら輸出が伸びず輸入が増加したことが主な要因でした。

財務省の統計によると、原油などの輸入が急増し、貿易赤字は前年比7.6%拡大しました。

円安が輸出を押し上げるはずでしたが、輸出は前年比3%以上減少し、輸出競争力強化が急務となっています。

4月の貿易収支は4600億円あまりの赤字でした。2か月ぶりの貿易赤字の背景にあるのは、日本の輸出競争力の弱さです。

財務省が発表した4月の貿易統計によりますと、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は4625億円の赤字でした。

原油などの輸入が膨らんだことが主な要因で、貿易赤字の幅は前の年の同じ月に比べて7.6%拡大しました。

歴史的な円安が続いているにもかかわらず、全体の輸出の数量指数でみると、前の年の同じ月に比べて3%以上減少。

本来、円安は輸出にとって追い風となるはずですが、輸出の拡大には繋がっておらず、円安のメリットをいかせていないことが浮き彫りになっています。

貿易赤字によるお金の流出はさらなる円安要因にもなり、日本の輸出競争力の強化が課題となっています。