USスチール、米同業を非難 日鉄による買収で誤情報

AI要約

米鉄鋼大手USスチールが日本製鉄による買収に関して誤った情報を拡散しているとして非難文書を発表。

USスチールのCEOが買収承認の可能性は「ゼロ」との報道に対し、非難文書によって反論。

USスチールは日鉄との取引頓挫を阻止し、合意が競争力や国家安全保障強化に繋がると強調。

 【ニューヨーク時事】米鉄鋼大手USスチールは21日、日本製鉄による買収について誤った情報を拡散しているとして、米同業クリーブランド・クリフスを非難する文書を発表した。

 同社のゴンカルベス最高経営責任者(CEO)が今月中旬、一部メディアに対し、米当局が買収を承認する可能性は「ゼロ」と発言したことが念頭にあるとみられる。

 取締役会として公表した文書で、「(日鉄との)取引を頓挫させるため、当社の利害関係者に容赦なく誤情報をまき続けている」と批判した。その上で、USスチールと日鉄は、競争力や国家安全保障の強化などにつながる合意を完了させると強調した。