エヌビディア、大手テクノロジー好決算シーズンの最終関門-22日発表

AI要約

米エヌビディアが待望の決算と見通しを発表。AI関連企業の好調な収益が期待される。

エヌビディアの株価は急上昇し、市場の熱狂を背景に成長。S&P500種株価指数におけるウエートも増加。

AI関連企業の決算が好調で、市場全体を左右する可能性もある。

(ブルームバーグ): 人工知能(AI)用半導体の巨人である米エヌビディアが22日の米株市場取引終了後に決算と、待望の見通しを発する。同社の見通しは下期の市場の基調を決めるかもしれない。

テクノロジー企業の決算発表が始まってから、投資家はAIブームが行き過ぎたのではないか、AI関連企業が市場の高い期待に応えられるのか、といった疑問を抱き神経質になっていた。1カ月後の今、こうした懸念はほとんど解消され、好調な企業収益を背景にS&P500種株価指数は史上最高値を更新した。

従って、エヌビディア決算には市場の熱狂の正しさを確認し、株価の未来を垣間見ることへの期待が懸かっている。同社の株価は1年前に強気の見通しを発表して以来急上昇を続けており、過去1年で212%上昇しおよそ1兆5000億ドル(約235兆円)時価総額を増やした。現在の時価総額は2兆3000億ドルで、S&P500種株価指数におけるエヌビディアのウエートは5%を超え、1年前の2.2%から上昇している。

エヌビディア株急伸、売上高見通しが市場予想上回る-AI追い風

フリーダム・キャピタル・マーケッツのチーフグローバルストラテジスト、ジェイ・ウッズ氏は「エヌビディアはリーダーであり、エヌビディアの需要が堅調であれば、業界全体の需要が堅調であることを意味する。半導体分野のAI関連銘柄の今後の展開が決まるだけでなく、市場全体を左右する可能性もある」と話した。

マグニフィセント・セブン

マイクロソフト、グーグルの親会社アルファベット、アマゾン・ドット・コムなどの決算で、AIサービスの需要が収益の伸びを後押ししていることが示され、米国の大型テクノロジー株7銘柄を対象とした指数は過去最高値を更新している。アルファベットは第1四半期の売上高が予想を上回り、先月配当を開始して以来14%上昇している。今年14%も株価が下落したアップルも、好調な決算を受けて年初来プラスに転じようとしている。