徹頭徹尾クセ強! 驚愕ルックス「機首に尾翼&胴体のお尻に推進装置」旅客機、なぜこの形に? 納得のメリット

AI要約

ドイツ航空宇宙センターでは異色の設計を持つ旅客機の研究を進めており、電気航空機の開発を行っている。

新設計の機体は胴体最後部に電動ファンを備え、空力効率向上のために水平尾翼を取り除いている。

CO2削減を図るため、電気推進力により燃料消費量を30%以上削減できるとしている。

徹頭徹尾クセ強! 驚愕ルックス「機首に尾翼&胴体のお尻に推進装置」旅客機、なぜこの形に? 納得のメリット

 ドイツ航空宇宙センターではこれまでの常識の外形を覆すような、異色の設計をもつ旅客機の研究を進めています。そのうちのひとつが、胴体前方に水平尾翼を乗せるような形で設置し、胴体最後部にエンジンのようなものを装備。さらに垂直尾翼が取り払われた設計案です。これにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 この機体は「ハイブリッド電気航空機」とのことで、胴体最後部のエンジンのようなものは「電動ファン」といいます。推進は、主翼下に備わった2基のエンジンのほか、この電動ファンを使用。電動ファンのパワーはエンジンから得るとのことです。

 同センターは最後部にファンを設置することで、空力効率が向上するとしています。最後部にファンを装備した結果、水平尾翼の代わりに「カナード」と呼ばれる先翼を装備するレイアウトとなっています。

 このような旅客機の研究を進めているのは、電気も推進力として使用することで、CO2削減を図るため。ドイツ航空宇宙センターは「こういった航空機では、現在のものと比較して燃料消費量を30パーセント以上削減できる」としています。