織田信長は舎弟思いの人だった!? 『信長公記』から見える<織田信長の意外な顔>

AI要約

『信長公記』に描かれた信長の面白いエピソードを紹介。荒木村重が謀反を企てた際の信長の冷静な対応やその結末について解説。

アンケート結果を通じて、ビジネス分野に興味を持つ方たちが「仕事人として影響を受けた歴史上の偉人」に織田信長が含まれることに興味深さを感じる。

歴史上の偉人には政治家や経済人も含まれることがわかるアンケート調査結果。信長や渋沢栄一が上位にランクインしている理由について考察。

織田信長は舎弟思いの人だった!? 『信長公記』から見える<織田信長の意外な顔>

織田信長の生涯が描かれた一代記『信長公記』は同時代の武将太田牛一によって記された歴史的書物です。

信長の知られざるエピソードが多数記録されており、天下人の思考を知るための興味深い資料となっています。

本シリーズではそんな『信長公記』に描かれた信長のちょっと面白いエピソードを紹介します。

今回は荒木村重が織田信長を裏切った際の信長の意外な反応をみてみましょう。

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元亀4年(1573年)、荒木村重は他家の家臣でしたが、信長と足利義昭の対立をキッカケに信長から摂津の国の支配を許されました。

ところが、天正6年(1578年)10月になり信長のもとに「荒木が謀反を企てている」との報告が次々に入る事態に。

この時の信長は「いや、すぐには信じられない」と以下の発言を残しています。

「何の不足があってのことか。言い分があるのなら、申し出るがよい」

太田牛一著、中川太古訳『地図と読む 現代語訳 信長公記』KADOKAWA 2019年

明智光秀などを使者としてこの旨を伝えると、荒木は「めっそうもございません」との返事。野心を否定します。

この時の信長はとても喜んだそうです。

しかし、結果だけ見れば荒木村重の謀反は真実となったので、この時の信長には同情せざるを得ませんね。

本エピソードにおける信長の対応は権謀術数渦巻く戦国時代では極めて冷静で的確なのでしょう。

しかし一方で、一度自分の舎弟となった仲間に対する熱い感情も見え隠れしますよね。

2024年9月13日、株式会社ドリームプランニングは、運営する不動産のお悩み解決サイトURUHOME(ウルホーム)が実施したアンケート調査の結果を発表しました。

「仕事人として影響を受けた歴史上の偉人は?」という問いに対するアンケート結果は次の通りです。

 ・1位「坂本龍馬」11.0%

 ・2位「徳川家康」10.6%

 ・3位「渋沢栄一」9.2%

 ・4位「織田信長」8.6%

 ・5位「小泉純一郎」7.4%

 ・6位「豊臣秀吉」6.0%

 ・7位「福沢諭吉」5.2%

 ・8位タイ「聖徳太子」5.0%

 ・8位タイ「田中角栄」5.0%

 ・10位「紫式部」4.8%

政治家、文化人など幅広い分野の偉人がランクインしているなか、織田信長は4位となっています。

渋沢栄一、織田信長など経済的に大きな変革・革新的な制度の創出にチャレンジした人物も上位にランクインしているところが非常に興味深いですね。

【調査概要】

〇調査対象-「ビジネス分野に興味・関心を持っている方」

〇有効回答-502名

○回答性別-女性 252名/男性 250名

〇回答年齢-20代 71名/30代 156名/40代 161名/50代 87名/60代 25名/70代以上 2名

〇調査主体-株式会社ドリームプランニング

〇調査方法-インターネットによるアンケート調査

〇調査期間-2024年7月16日~7月22日