NY外為市場=ドル/円2週間ぶり高値、日銀が利上げ急がず

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、ドル/円が2週間ぶりの高値を付けた。

日銀の政策決定会合で利上げを急がない姿勢が重要な要因となった。

市場では、米連邦準備理事会の利下げの可能性が注目され、リスク資産の動向も監視されている。

NY外為市場=ドル/円2週間ぶり高値、日銀が利上げ急がず

[ニューヨーク/ロンドン 20日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル/円が2週間ぶりの高値を付けた。日銀が19―20日に開いた金融政策決定会合で政策を据え置き、利上げを急がない姿勢を示したことが背景。

ドル/円は一時1ドル=144.50円まで上昇し、9月初旬以来の高値を付けた。終盤は0.92%高の143.92円。

ユーロ/円<EURJPY=EBSも0.93%高の160.59円となった。

スコシア銀行のチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「日銀の声明は、クリスマス前に追加利下げを行うという見通しを考えると、市場が期待するよりもやや慎重な内容だったかもしれない。それでも、その可能性が高いと考えている」と述べた。

ユーロ/ドルは0.01%安の1.115925ドル。ドル指数は100.75と、1年ぶり安値をわずかに上回る水準で推移した。

市場では、米連邦準備理事会(FRB)が11月にさらに50ベーシスポイント(bp)の利下げを実施する可能性が49%近くあると予想されており、年末までに74.8bpの利下げが織り込まれている。 このハト派的な見通しは米経済の成長継続への期待を後押しし、リスク資産の大幅な上昇につながった。豪ドルは一時0.68285米ドルまで上昇。終盤は0.13%安の0.68060米ドルとなった。

中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想外に据え置いた。

ドル=は、オフショア人民元に対して0.23%安の7.043元となった。

英ポンドは0.24%高の1.33180ドル。堅調な英小売売上高が強材料となった。

ドル/円 NY終値 143.91/143.92

始値 144.26

高値 144.49

安値 143.48

ユーロ/ドル NY終値 1.1162/1.1163

始値 1.1159

高値 1.1176

安値 1.1137