英小売売上高、8月は前月比+1%で予想上回る 7月も上方改定
8月の小売売上高は前月比1%増で、予想を上回った。7月の上方改定もあり、天候要因とセールが好調だった。
2022年の急激なインフレ率上昇後、物価鈍化や賃金上昇により消費意欲の一部が回復。しかし、裁量支出は依然として圧迫されている。
スターマー新政権の経済見通しや増税の必要性に対する不透明感が消費者心理に影響を与えている。
[ロンドン 20日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が20日発表した8月の小売売上高(数量ベース)は前月比1%増で予想を上回った。ロイター調査の予想は0.4%上昇だった。7月の上昇率も0.5%から0.7%に上方改定された。
天候要因とセールで一部のスーパーマーケットと衣料小売り店が好調だった。
英国では2022年にインフレ率が急上昇、その後の2年間は消費意欲が打撃を受けたが、物価上昇率の鈍化や賃金上昇の加速、利下げにより後退した生活水準の一部が回復した。
しかし最近の小売業者の報告では、裁量支出が依然圧迫されている様子もうかがわれる。
また、スターマー新政権の厳しい経済見通しと増税の必要性についての発言も消費者心理に影を落としている。