〔東京株式〕足踏み=前場高値には届かず(19日後場中盤)

AI要約

日経平均株価は高値圏で足踏み状態で、後場でも上げ幅を縮めて始まったが、全業種がプラスで推移。為替の影響や米国の利下げペース見通しにより、金融株の上昇率が大きい。市場では売りの勢いは強まらず、短期筋の買い戻しが多いとの指摘もある。

 (13時41分)日経平均株価はこの日の高値圏で足踏み状態。為替の円安が一服し、後場の日経平均は若干上げ幅を縮めて始まったが、売りの勢いは強まらず、持ち直した。引き続き全業種がプラスで推移するなど広く値上がりしている。ただ、前場の高値には届かない。市場では「今月前半の下落幅を考えると、反動の範囲とも言える。商いも極端に膨らんでいるわけではなく、短期筋の買い戻しが多いのではないか」(国内証券)との指摘もあった。

 (後場寄り)後場の日経平均株価は前日比825円08銭高の3万7205円25銭と、前引けに比べて上げ幅を縮めて始まった。外国為替市場のドルの対円相場は1ドル=144円手前で頭打ちになって143円に近づいており、株式市場でもいったん利益を確定する動きが出やすい状況だ。

 (前引け)【プライム】日経平均株価の午前の終値は前日比904円26銭高の3万7284円43銭、東証株価指数(TOPIX)は60.09ポイント高の2625.46と、ともに大幅続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)後に為替が円安に振れ、海外売上比率の大きい業種を中心に買い戻しが広がった。日米の金利上昇を背景に、銀行など金融株の上昇率も大きくなった。

 84%の銘柄が値上がりし、14%が値下がりした。出来高は9億0016万株、売買代金は2兆0641億円。

 業種別株価指数は33業種すべて上昇し、保険業、輸送用機器、海運業、非鉄金属、卸売業、サービス業の値上がり率が大きかった。

 【スタンダード】スタンダードTOP20は続伸。出来高1億6789万株。

 【グロース】グロース250とグロースCoreは大幅高。

 (10時18分)日経平均株価は大幅高でもみ合っている。3万7000円台を回復し、一時上げ幅は800円を超えたが、利益確定売りなども出て上値を抑えている。東証の業種別株価指数は33業種すべてプラスで推移し、特に輸送用機器の上昇率が大きい。「自動車株には米連邦公開市場委員会(FOMC)後の円高を警戒していた投資家から買い戻しが入っている」(国内証券)という。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見などを受けて米国の利下げペースは予想より緩やかになるとの見方が出て、日米で債券利回りが上昇しており、保険など金融株も上昇率が大きい。

 (寄り付き)日経平均株価は前日比578円76銭高の3万6958円93銭と大きく値を上げて始まった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て為替が円安に振れたことが、日本株のサポート要因になっている。