全電線、「ジェンダー平等推進計画」始動。女性役員選出など中期目標

AI要約

全日本電線関連産業労働組合連合会は、女性活躍推進のための計画「第一次ジェンダー平等推進計画」を実施し、女性の参画を促進している。

計画では女性活躍に向けた取り組みが具体化され、女性委員会や女性役員選出などの目標が定められている。

加盟各労組も積極的に女性参画を推進する方針で取り組んでおり、女性の意見をより取り入れることを目指している。

 全日本電線関連産業労働組合連合会(全電線、中央執行委員長・石橋進一氏)は組合活動における女性活躍を推進している。中期的な目標などを定めた「第一次ジェンダー平等推進計画」を今月から始動。女性活躍に向けた「女性委員会」を設置するとともに、定期大会・中央委員会の女性参加比率1割超を目標とする。また女性役員選出も目指していく考えだ。石橋中央執行委員長は「女性の意見をよりしっかりとくみ取らなければならい」と話している。

 7月に開催した中央委員会で決めた第一次計画の対象期間は2026年8月までの2年間となっている。女性活躍に向けたトップのメッセージ発信に加えて、諸会議への女性参加比率向上へ加盟各労働組合に積極的な対応を要請。定期大会・中央委員会については、女性参加比率1割以上を目指す。

 また会計監査を除いて女性役員を1人以上選出することを目標としているほか、ジェンダー平等に関する懇談会・セミナーなどを実施。さらに加盟各労組に対し女性参画に関する実態調査を実施する考えだ。

 各労組ベースでは運動方針に「ジェンダー平等の推進」を明記するほか、女性役員選出や女性参画の実態把握などに取り組む。全電線では「女性の意見を定期的に聞いて、組合活動での課題を改善していきたい」(石橋中央執行委員長)考えだ。

 全電線は電線・ケーブル産業の産別労組。加盟・準加盟合わせて39の労働組合、組合員約2万6千人で構成されている。