都市部を中心に地価上昇 なぜ?いつまで続く?「数年続くのでは」

AI要約

地価が上昇する理由や影響を、主に外国人による投資やインバウンド需要に焦点を当てて解説。

地価の上昇が続く見込みで、収入増加の可能性がある一方、バランスを保つことの重要性を指摘。

専門家の意見から、地価の動向やその影響について詳しく説明されている。

都市部を中心に地価上昇 なぜ?いつまで続く?「数年続くのでは」

 なぜ地価は上がっているのか?そして、いつまで上がるのか?経済部・進藤潤耶デスクに聞きます。

 17日に国土交通省が発表した住宅地の地価を見てみると、黄色やオレンジが上がっているところ。そして、青が下がったところです。こうしてみると、軒並み大都市圏は上がっている状況です。

 どうしてこのように分かれている?

進藤デスク:

住む人が多いほうが地価が上がります。地方から都市部に人が流れているのが分かります。

 特に上がった東京を見ていきますと、1平方メートルの大きさで、商業地の中央区銀座は4210万円。そして、住宅地も軒並み上がり、港区赤坂の556万円が最高価格となっています。

 なぜ、ここまで地価が上昇しているの?

進藤デスク:

前提として色々な要因があります。

最近の1つの大きな要因として挙げられるのは、「外国人」の存在です。

住宅地で見ると、円安もあって、外国人の投資家や富裕層が、投資目的でマンションなどを現金で購入していくというニュースもたくさん聞いていると思います。人気が高まると地価が上がります。

 商業地の上昇も外国人が関係している?

進藤デスク:

そうですね。こちらは投資ではなくて「インバウンド」、観光客のみなさんです。このインバウンドのみなさんが行くところ、たくさん集まれば、たくさん物が売れます。もしお店を経営していたら外国人が集まるところで開きたいと思う人もいると思います。そうなると地価が上がっていきます。

 地価の上昇は、いつまで続くのか?

進藤デスク:

それは専門家も「聞かないでくれ」と。というのも、なかなか分からないんですよね。ただ言えることは、インバウンド需要や為替が急激に変動することはなかなか考えられません。急に旅行客がいなくなるとかはないので、「緩やかに地価が上昇している傾向は数年ぐらい続くんじゃないか」という声が多いです。

 地価の上昇が続くということは「家を買いたい」などと考えている人にとっては厳しい状況が続く?

進藤記者:

「地価が変動するのは一概にいい・悪いと言えない」と専門家も話します。

地価が上がるということは、人が集まる、物が売れる、いわゆる経済が回っている。ということは、もしかしたらみなさんにとって収入が上がるきっかけになる可能性もある。

逆に地価が下がるというのは、お店がつぶれてしまったりするかもしれない、住んでいた人がいなくなるとなると、今度は経済の活性化が失われます。そうなると収入が減るかもしれないので、やはりバランスが大事。「緩やかに上がっていくのがいいんじゃないか」と専門家は話しています。

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年9月17日放送)