日経平均は続落、米ハイテク株安や円高で 主力株に売り

AI要約
東京株式市場で日経平均は前営業日比378円54銭安の3万6203円22銭と続落。半導体関連などの主力ハイテク株が売られた。日経平均は心理的節目の3万6000円割れとなる場面があったが、後場終盤にかけては上回った水準で推移。今週は米国FRBと日本銀行の金融政策会合が控えており、市場は中銀イベントを警戒している。
日経平均は続落、米ハイテク株安や円高で 主力株に売り

[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比378円54銭安の3万6203円22銭と、続落して取引を終えた。週明けの米国株式市場でのハイテク株安のほか、前日に139円台までドル安・円高が進行し、警戒感が強まった。個別では半導体関連などの主力ハイテク株が軒並み売られ、日経平均を押し下げた。

日経平均は20円高と小幅に反発してスタート。間もなくマイナス圏に転落し、753円安の3万5828円54銭で安値をつけた。後場ではドル安・円高に一服感がみられ、下げ幅を縮小。日経平均は心理的節目の3万6000円割れとなる場面がみられたが、後場終盤にかけては上回った水準での推移となった。

今週は米連邦準備理事会(FRB、日本時間19日未明)と日銀(20日)の金融政策決定会合の結果発表と記者会見を控えている。市場では「目立った材料は特段ないが、中銀イベントを控え、リスクを抑える動きに傾いている」(大和証券の林健太郎シニアストラテジスト)との見方があった。

東証株価指数(TOPIX)は0.6%安の2555.76ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.6%安の1315.17ポイント。プライム市場の売買代金は4兆2028億8200万円だった。

東証33業種では保険、銀行、証券商品先物取引など18業種が値下がり、海運、水産・農林、陸運など14業種が値上がり。非鉄金属は変わらずだった。

主力株では、トヨタ自動車が2%安。半導体関連株は東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコが4─5%超安。指数寄与度の大きいファーストリテイリングは小幅高、ソフトバンクグループは3%超安となった。そのほか、メルカリ、シャープが4%超高、りそなホールディングス は6%超安だった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.87%安の638.89ポイントと、続落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが960銘柄(58%)、値下がりは631銘柄(38%)、変わらずは52銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 36203.22 -378.54 36601.93 35,828.54─36,663.18

TOPIX 2555.76 -15.38 2574.84 2,520.51─2,581.04

プライム市場指数 1315.17 -7.96 1326.67 1,297.16─1,327.84

スタンダード市場指数 1213.40 +0.20 1216.29 1,204.52─1,217.45

グロース市場指数 817.30 -6.22 825.92 809.24─828.70

グロース250指数 638.89 -5.59 646.34 631.95─648.53

東証出来高(万株) 187458 東証売買代金(億円) 42028.82