バッテリーが弱っていても安心! キックスターターを装備した現行原付二種モデル5選
バイクの始動方法には、セルスターターとキックスターターの2種類があり、両方のメリットとデメリットがある。
現在ではバッテリーの性能向上によりセルスターターが主流となっているが、キックスターターを採用したモデルも存在し、安心感を提供している。
ホンダのスーパーカブ110はセル/キックスターターを併用した原付二種バイクで、安全性や使い勝手の向上、レトロなスタイルが魅力的。
現行のバイクの多くが、ハンドルについているセルボタンを押してエンジンをかける「セルスターター」を採用しています。セルスターターとは、バッテリーの電気の力を使ってモーターを回転させ、その動力でエンジンを始動させるというもの。手元のボタンを押すだけで簡単にエンジンを始動できるメリットがある一方、バッテリーに大きな負担がかかるのがデメリットです。
ちなみに、セルスターターが普及する以前は「キックスターター」が標準的なエンジンの始動方法でした。キックスターターは、車体の横についているキックペダルを足で踏み込んで人の力を利用してエンジンをかける方法です。セル式に比べると始動にひと手間かかり、ちょっとしたコツが必要なため面倒と感じる人も少なくありません。
現在では技術革新によりバッテリーの性能が上がり、バイクの軽量化が進んだため、キックスターターのついたバイクはめっきり少なくなりました。しかし、バッテリーが上がってセルでエンジンがかからないときでも、電気を必要としないキックスターターがあれば始動できるため、いざという時にあると安心です。
そのため現在でも、小型バイクを中心にセル式とキック式を併用している車種が販売されています。では現行の原付二種のうち、キックスターターを採用しているバイクとしてどのようなモデルがラインナップしているのでしょうか。
まずホンダの原付二種では、カブシリーズのほとんどにセル/キックスターターが併用されており、代表モデルとして「スーパーカブ110」が挙げられます。
スーパーカブ110の現行モデルは、ABS搭載のフロントディスクブレーキにキャストホイールが標準装備となり、足回りの安全性が強化されています。また、従来のアナログメーターに液晶パネルが追加され、ギアポジションがひと目でわかるようになり、燃料計や時計機能が装備されて使い勝手がよくなっているのもポイント。
デビューから大きく変わらないレトロなスタイルが多くのライダーに支持され、ツーリングやキャンプなどレジャーバイクとしても人気のモデルです。
また、スーパーカブ110の派生モデルとして2020年に登場したのが「CT125・ハンターカブ」です。ベースとなっているのは1981年に発売された「CT110」で、当時のスタイルや雰囲気を継承しながら現代風にアレンジされています。