新幹線の「グリーン車」に乗ったことがありません。やはりお金持ちの利用者が多いのでしょうか?

AI要約

新幹線利用者の多くはビジネスパーソンで、グリーン車利用者の多くは課長クラス以上の管理・経営職である。

グリーン車利用者の世帯年収が普通車利用者よりも高い傾向があり、グリーン席の料金も一般席より5000~6000円高い。

そのため、グリーン車は一般席よりも高所得者向けのサービスであることが分かる。

新幹線の「グリーン車」に乗ったことがありません。やはりお金持ちの利用者が多いのでしょうか?

新幹線に乗車するにあたって、普通車よりもグレードが高い「グリーン車」に憧れを抱く人も多いかもしれません。しかし、もちろん値段も高いため「グリーン車はお金持ちが乗るもの」というイメージがあるでしょう。

実際のところ、グリーン車の利用者には本当にお金持ちが多いのか、確認してみましょう。あわせて、普通席・指定席と比べてグリーン席がどのくらい高いのか、グリーン車のメリットも含めてご紹介します。

株式会社JR東海エージェンシー/株式会社JR西日本コミュニケーションズ/株式会社ウェッジが、東海道新幹線または山陽新幹線を1ヶ月に1回以上利用するユーザー・年に1回未満利用するノンユーザーを対象に実施した「新幹線ユーザープロファイル調査2023」によると、新幹線ユーザーの90.1%はビジネスパーソンであることが分かっています。

ビジネスパーソンである新幹線ユーザーのうち、グリーン車を利用している人の63.9%が課長クラス以上の管理・経営職ということです。

また、普通車とグリーン車それぞれのユーザーについて、世帯年収の平均を表1にまとめました。

表1

出典:株式会社JR東海エージェンシー/株式会社JR西日本コミュニケーションズ/株式会社ウェッジ「新幹線ユーザープロファイル調査2023」を基に筆者作成

世帯年収1000万円以上の割合は、普通車ユーザーが29.5%であるのに対し、グリーン車ユーザーは44.1%と4割以上を占めているようです。

新幹線の料金は時期によっても異なりますが、例えば、2024年9月現在の東京から新大阪だと、以下のような料金になっているようです。

【のぞみ】

・自由席:1万3870円

・指定席:1万4720円

・グリーン席:1万9590円

【ひかり】

・普通席:1万3870円

・指定席:1万4400円

・グリーン席:1万9270円

【こだま】

・普通席:1万3870円

・指定席:1万4400円

・グリーン席:1万9270円

グリーン席は、普通席や指定席よりも5000~6000円ほど料金が高いことが分かります。