アプローズ QR-90【1】そこから開くの~!? 90年代ダイハツ完全オリジナルの普通乗用車

AI要約

1990年式のダイハツ アプローズ QR-90は、ダイハツのオリジナルモデルで、個性的なデザインと高い実用性を持つ5ドアハッチバックだ。

アプローズは、フォーマルなシーンからアクティブなレジャーシーンまで対応する斬新なデザインと質感高いインテリアが特徴的だ。

エンジンのスペックや車両の主要諸元についても詳細な情報が記載されており、当時の価格も含めて紹介されている。

アプローズ QR-90【1】そこから開くの~!? 90年代ダイハツ完全オリジナルの普通乗用車

【5ドアハッチのセダンが好きだ! 1990年式 ダイハツ アプローズ QR-90 [1]】

毎年、軽自動車の販売シェアでスズキと壮絶な争いを繰り広げているダイハツ。それゆえ同社は軽自動車のイメージが強いが、以前はシャレードやシャルマンといった小型乗用車も販売していた。ただ、それらは他メーカーとの共同開発車やOEM供給車が多く、ダイハツが自社開発した車両は少ない。そんななかで、完全オリジナルの個性的なモデルがアプローズだった。

デビューは、R32GT-Rや初代セルシオなどが登場した1989年の7月。ただし、先行して同年春のスイス・ジュネーブショーに「MS-X90」として参考出品されており、ダイハツがアプローズにかける意気込みは並々ならぬものだったようだ。

アプローズはシャルマンの事実上の後継モデル。つまり、ダイハツ乗用車シリーズの最上級車だ。エクステリアは、そんなフラッグシップにふさわしいシックな3ボックスフォルムだが、じつはリアウインドーとトランク部分が一体となって持ち上がる5ドアハッチバック。「スーパーリッド」と呼ばれるリアゲートを採用し、セダンのスタイリングながら優れたユーティリティー性を実現。フォーマルなシーンからアクティブなレジャーシーンまでフィットすることができるのだ。こうした斬新な機構を取り入れた一方で、インテリアやメカニズムはオーソドックス。操作性を重視したインパネはシンプルなデザインだが、細部にまでモケット素材を採用したりソフトパッドを各部にあしらうなど、質感の高さは上級クラスに迫るほど。また、リアシートは分割可倒式で、リクライニングやフルフラットといったアレンジも可能だ。

主要諸元 Specifications

1990年式 ダイハツ アプローズ QR-90

●全長×全幅×全高(㎜) 4260×1660×1375

●ホイールベース(㎜)  2470

●トレッド前/後(㎜) 1425/1415

●車両重量(㎏)  1000

●エンジン型式  HD-E型

●エンジン種類 直列4気筒SOHC

●総排気量(cc) 1589

●ボア×ストローク(㎜) 76.0×87.6

●圧縮比9.5:1

●最高出力(ps/rpm) 120/6300

●最大トルク(㎏-m/rpm) 14.3/4800

●変速比 1速3.643/2速2.008/3速1.296/4速0.892/後退2.977

●最終減速比 2.821

●ステアリング ラック&ピニオン

●サスペンション ストラット(前後とも)

●ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク

●タイヤ 175/70R13(前後とも)

●発売当時価格 133.5万円