〔NY外為〕円、140円台半ば=一時年初来高値(13日午前10時05分)

AI要約

外国為替市場では、円買い・ドル売りが急速に強まり、円相場が年初来高値を更新した。

FRBの利下げ検討報道を受け、円高・ドル安の流れが続き、米長期金利の低下も影響している。

消費者調査の結果は市場予想を上回ったが、相場への影響は限定的である。

 【ニューヨーク時事】週末13日午前のニューヨーク外国為替市場では、円買い・ドル売りが急速に強まった海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は一時1ドル=140円30銭付近まで上昇、年初来高値を付けた。午前10時05分は140円40~50銭と、前日午後5時(141円74~84銭)比1円34銭の大幅な円高・ドル安。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が来週の金融政策決定会合で大幅な利下げを検討しているとの一部報道を受け、海外市場では円を買ってドルを売る動きが先行。日米金利差の縮小観測を受け、一時年初来高値となる140円台前半まで上昇した。ニューヨーク市場入りしてからは、米長期金利の小幅低下も重なり、円高・ドル安地合いが一段と強まった。

 米ミシガン大学が13日発表した消費者調査によると、9月の景況感指数(暫定値)は69.0となり、前月(確報値)の67.9から上昇。市場予想(ロイター通信調べ)の68.5も上回ったが、相場への影響は限定的。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1090~1100ドル(前日午後5時は1.1069~1079ドル)、対円では同155円80~90銭(同156円98銭~157円08銭)と、1円18銭の大幅な円高・ユーロ安。