〔東京外為〕ドル円、140円台後半=米大幅利下げ観測で(13日午後3時)

AI要約

13日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場は、大幅利下げ観測により1ドル=140円台後半に下落し、8カ月半ぶりの安値水準を記録した。

市場関係者は米利下げ観測や日米金融政策会合に注目しつつ、ドルの下げ幅を拡大させる傾向が見られる。

ユーロは対円で下落、対ドルで小動きを示しており、今後の為替市場の動向が注目される。

 13日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米大幅利下げ観測を背景に売りが強まり、1ドル=140円台後半に下落した。昨年12月28日以来、8カ月半ぶりの安値水準。午後3時は、140円86~87銭と前日(午後5時、142円73~75銭)比1円87銭の大幅ドル安・円高。

 午前は、日経平均株価の軟調などでじり安となり、140円70銭台に下落した。午後も米利下げ観測などで一段安となり、140円60銭台へ水準を切り下げた。その後は、下げ止まり、140円80銭~141円10銭程度でもみ合った。

 ドル円は、来週の日米金融政策会合を前に、下げ幅を拡大。市場関係者は「米メディアが、0.5%の利下げを検討していると報じたことが売り材料になっている」(シンクタンク)と説明する。一方、日銀は政策金利を据え置く公算が大きいものの、「植田総裁はタカ派姿勢を維持するとの見方から、海外勢が前もってドル売り・円買いを仕掛けている」(外為仲介業者)という。

 ユーロは正午に比べ対円で下落、対ドルで小動き。午後3時は、1ユーロ=156円10~13銭(前日午後5時、157円15~16銭)、対ドルでは1.1082~1082ドル(同1.1007~1008ドル)。