〔米株式〕ダウ続伸、235ドル高=ナスダックも高い(12日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場は、続伸したものの、米経済指標がまちまちだった。

8月の卸売物価指数は市場予想を上回る結果となったが、前年同月比では伸びが鈍化している。

米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅な利下げ期待は後退し、市場は様子見ムードが漂っている。

 【ニューヨーク時事】12日のニューヨーク株式相場は、まちまちの米経済指標が発表される中、続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比235.06ドル高の4万1096.77ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は174.15ポイント高の1万7569.68で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比7101万株減の8億6206万株。

 米労働省がこの日発表した8月の卸売物価指数(PPI)の上昇率は前月比で0.2%と、市場予想(ロイター通信調べ)の0.1%を上回った。ただ、前年同月比では1.7%と前月(2.1%)から伸びが鈍化し、予想を下回った。

 一連の統計を受けて来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の大幅な利下げが決定されるとの見方は後退している。市場では会合を控え様子見ムードが漂っており、「この日は原油相場高を好感してエネルギー株などが堅調だったが、動きづらい地合いだった」(日系証券)との声が聞かれた。

 個別銘柄ではシェブロンは1.0%高。エヌビディアは1.9%上昇したが、インテルは1.4%下落した。アップルは0.1%高。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は0.3%安だった。