〔米株式〕NYダウ大幅反発、一時500ドル超高(9日午前11時35分)

AI要約

ニューヨーク株式相場は、前週末に続落した反動で大幅反発し、ダウ工業株30種平均の前週末終値比上げ幅は500ドルを超えた。

米雇用統計が市場予想を下回るものの、失業率は改善し、労働市場は軟化しているが底堅さを維持しているとの見方が広がった。

週明けは買い戻しが先行し、市場は次の8月の米消費者物価指数(CPI)、米卸売物価指数(PPI)に注目している。

 【ニューヨーク時事】週明け9日午前のニューヨーク株式相場は、前週末に続落した反動で大幅反発し、優良株で構成するダウ工業株30種平均の前週末終値比上げ幅は一時500ドルを超えた。午前11時35分現在は、ダウ平均が487.48ドル高の4万0832.89ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が119.07ポイント高の1万6809.90。

 前週末6日発表の米雇用統計は、非農業部門の就業者数が市場予想を下回る伸びにとどまった一方、失業率は小幅に改善。労働市場は軟化しているものの、なお底堅さを維持しているとの見方が広がった。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による今後の利下げは緩慢なペースとなり、景気の冷え込みにつながるとの警戒感が台頭。主要な株価指数はいずれも大幅下落していた。

 ただ、週明けはその反動で買い戻しが先行。市場は次の重要指標として、11日と12日にそれぞれ発表される8月の米消費者物価指数(CPI)、米卸売物価指数(PPI)に注目している。