〔米株式〕NYダウ大幅反発、一時600ドル超高(9日午後1時35分)

AI要約

ニューヨーク株式相場は前週末に続落した反動で大幅反発し、ダウ平均は一時600ドルを超える上昇を見せた。

米雇用統計が市場予想を下回る結果にも関わらず、労働市場の底堅さが維持されているとの見方が広がり、株価指数は大幅下落していたが週明けに買い戻しが先行した。

市場では次の重要指標として、8月の米消費者物価指数(CPI)、米卸売物価指数(PPI)の発表に注目が集まっている。

 【ニューヨーク時事】週明け9日午後のニューヨーク株式相場は、前週末に続落した反動で大幅反発し、優良株で構成するダウ工業株30種平均の前週末終値比上げ幅は一時600ドルを超えた。午後1時35分現在は、ダウ平均が544.24ドル高の4万0889.65ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が191.17ポイント高の1万6882.00。

 前週末6日発表の米雇用統計は、非農業部門の就業者数が市場予想を下回る伸びにとどまった一方、失業率は小幅に改善。労働市場は軟化しているものの、なお底堅さを維持しているとの見方が広がった。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による今後の利下げは緩慢なペースとなり、景気の冷え込みにつながるとの警戒感が台頭。主要な株価指数はいずれも大幅下落していた。

 ただ、週明けはその反動で買い戻しが先行。市場は次の重要指標として、11日と12日にそれぞれ発表される8月の米消費者物価指数(CPI)、米卸売物価指数(PPI)に注目している。