〔米株式〕NYダウ反落、178ドル安=ナスダックも安い(12日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場はFRBの利下げ観測後退により反落し、株価が低下。

8月のPPIは市場予想を上回る上昇となり、インフレ圧力が示唆されている。

失業保険申請件数は市場予想と一致し、一部ハイテク銘柄や金融株が下落。

 【ニューヨーク時事】12日午前のニューヨーク株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅な利下げ観測が後退する中、反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比178.57ドル安の4万0683.14ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は2.46ポイント安の1万7393.07。

 米労働省が12日発表した8月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇と、市場予想(ロイター通信調べ、中央値)の0.1%上昇を上回った。エネルギーと食料品を除いたコア指数も前月比0.3%上昇(同予想0.2%上昇)だった。前月比では根強いインフレ圧力が示されたことから、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが50ベーシスポイント(bp)の大幅な利下げに踏み切るとの観測が後退し、米株を押し下げている。

 一方で、米労働省が12日発表した新規の失業保険申請件数(季節調整済み)は、7日までの1週間で前週比2000件増の23万件と、市場予想と一致した。

 個別銘柄では、インテル、アップル、マイクロソフトなどのハイテク銘柄やJPモルガン・チェースやゴールドマンサックスなど金融株の下げが目立つ。ダウ構成銘柄以外ではモデルナが下落。2025年の売上高見通しが市場予想を下回った。