「合格すること」こそが最大のモチベーション、資格芸人が伝授「失敗しない資格選び」3つの視点
市川義一さんは資格芸人として活躍し、15年で47もの資格を取得してきた。彼は難易度の高い資格よりも取得しやすい資格を選び、合格することでモチベーションを維持してきた。
資格取得は自己肯定感を高めることに繋がり、子どもの頃の喜びを思い出すような経験として楽しんでいる。
本業を疎かにすることなく、空き時間を有効活用して資格を取得することが彼のコツである。
「資格とは気軽で身近な存在。1つ資格が増えるごとに、進める新しいステージが1つ増える、みたいな感覚です」。こう語るのは「資格芸人」として活動する市川義一さん。足かけ15年にわたり47もの資格を取得してきた市川さんですが、目指す資格をどのような観点で選び、また、資格取得にかけるモチベーションをどのように維持し続けてきたのでしょうか。
※本稿は市川さんの著書『「地味な資格」だけで人生は豊かになる: 資格で人生を激変させた「資格芸人」が教える処世術』から、一部を抜粋・編集してお届けします。
■難易度の高い資格には、あえてチャレンジしない
僕は資格の取得でも、すごく努力しないと取れないような資格は基本的には選ばないようにしています。
資格マスターの人たちのなかには、難易度が高い資格にチャレンジして合格することを喜びにしている人もいますが、僕のスタンスは違います。
「合格証をもらうこと」をミッションにして、そのゴールを達成できる資格選びをしてきました。
このやり方を選んだのは、威張って言えるようなことじゃありませんが、シンプルに僕が勉強が得意じゃないからです。
「なんだそれ?」と思われるかもしれません。だけど、ここが割と重要なんです。
そもそも勉強が好きな人なら既に難しい資格にチャレンジしているでしょう。カッコつけて賢そうな資格を取ろうとしたり、持っていて箔が付くような資格に走っていたりしていれば、僕は資格マスターにはなれていなかったと思います。
受験して不合格ならモチベーションは下がります。反対に合格できると、もっと合格したいと思って次の意欲につながります。このモチベーションの維持を、僕は何より大切にしてきました。
本業を疎かにしてしまえば元も子もないので、資格はなるべく空き時間を有効利用して取るようにもしていました。これが資格の数が増えていくコツです。
■合格することで「自己肯定感」が上がる
子どもの頃、日常で“できるようになったこと”のご褒美にシールやバッジをもらって喜んだ記憶はないですか? シールやバッジをもらえることが嬉しくて何かに頑張れたっていう経験があれば、それをイメージしてください。僕にとっての資格取得はこれと似ています。