「令和のコメ騒動」待望の“新米”が店頭に コシヒカリ5kg2500円 去年比で1kg当たり80円前後高く

AI要約

長野県内の直売所で待望の「新米」が販売され始め、需要に応えて多くの客が訪れている状況。

コメの品薄状態が続く中、政府は新米の入荷で品薄状態が解消される見通しを示しているが、需要の高まりや生産コストの上昇により値段は上昇する可能性がある。

直売所「清流の里」では、価格がやや上昇しているものの、来店客が増える中で早くも売り切れ続出の状況。生産量が増えることで価格が落ち着くことが期待されている。

「令和のコメ騒動」待望の“新米”が店頭に コシヒカリ5kg2500円 去年比で1kg当たり80円前後高く

各地でコメの品薄状態が続いていたが、長野県内の直売所などにも待望の「新米」が並び始め、早速多くの客が買い求めている。今後、徐々に解消される見通しだが、需要の高まりなどで値段は去年に比べやや上がりそうだ。

コメが次々と荷下ろしされ店頭へ。待望の「新米」だ。

こちらの地元産コシヒカリは5キロ2500円。松本市の農産物直売所「清流の里」では9月始めから入荷が始まり徐々に増えてきている。

休日だった9月8日は多くの客が訪れた。

「助かっています。どこの店舗に行ってもないので。きょうは安心しました」とほっとした表情を浮かべ、店を後にした。

清流の里 梓川の上嶋金司社長は「とにかくお米がないないということで、毎日たくさん入れていただいているんですけど、その日のうちになくなるような状態」と話す。

「令和のコメ騒動」とも呼ばれ、6月ごろから各地で続いたコメの品薄状態。去年の天候不順やインバウンドの増加で外食産業の消費が増えたことなどが要因だ。

政府は「新米の入荷で解消される」との見通しを示しているが、需要の高まり、そして生産コストの上昇で値段はやや上がりそうだ。

こちらの直売所では9月9日時点で3軒の農家から入荷し、1キロ480円から500円で販売。去年に比べ1キロ当たり80円前後上がっているという。

自社でもコメを育てている直売所「清流の里」。

上嶋社長は「ないないっていうことから、今年は生産者にとってはありがたい話で、値上がりです。量が出てくると価格も落ち着いてくると思う」と話す。

値段は上がっているものの休日の8日は入荷した50袋が完売。

9日も追加したコメが次々と売れていった。まずはコメを確保したいという思いが強いようだ。

客は「どこのお米でも買えれば、食べられれば、お米が主体なので」、「今、スーパーにないから。見つけたら買ってきてねと言われた」などと話していた。

9月中旬ごろには出荷する農家が更に増える見通しだ。

また各地のスーパーなどでも9月中には店頭に新米が並ぶ見込みだ。

(長野放送)