沖縄で異常事態 観光客がコメ持ち帰り 地元の人が送る場合も
主要産地の新米が出回り、コメ不足が解消しつつある中、沖縄県の離島では観光客がコメを求めている状況が報告されている。
一部地域ではまだコメが入手困難な状況が続いているが、東京都内のスーパーでは新米が豊富に並ぶ光景が見られるようになってきている。
新米の流通が始まった9月だが、値段は昨年比で20~30%程度高騰しており、それでも購入できた人々は満足の様子である。
今月から主要産地の新米が出回り始め、東京都内などでは少しずつコメ不足が解消してきています。しかし、一部地域ではまだ購入できない状態が続いていて、コメ不足とは無縁だった沖縄県の離島などで、多くの観光客がコメを買い求めていることが分かりました。
コメ売り場を見に来た客
「あるじゃん。大丈夫だね。慌てなくてありそうだね。まだうちにあるから、様子見に来たんだけど。品薄だなんて言っているから、不安になって、どうなのかなと思って。これだけあればいいんじゃない」
東京・足立区にあるスーパーのコメ売り場にはたくさんの新米が並んでいます。先月、この店を訪れた時は、コメは一つも置いてありませんでした。
買い物客
「お米がやっぱりなくて。お友達のお母さんからここならあるよっていう話を聞いて。買いに見に来てみたんですけど、でも今見た通りやっぱりなくて…」
「初めてです。今までこんなに無くなったことない」
先月と8日を比べてみると、一目瞭然です。スーパーの社長もほっと胸をなで下ろしていました。
ABS卸売センター本店 唐鎌孝行社長
「ここに来て少し入荷量も増えているし、新米が関東圏からスタートしてどんどん出てきている。(客の)要望に沿って、供給できるようになりつつあるので。ひと安心というところで、必要な分だけ買っていただければいいかと思う」
9月に入り、新米が流通し始めました。ただ、値段は去年と比べて高めです。
唐鎌社長
「それが残念なことにちょっとお高いですね やっぱり20%から30%くらい高いんじゃないかな」
それでも、コメを購入できた人はこう話します。
コメを購入した客
「いつでも買えるかなと思ってたんですけど、いざ欲しい時になくて、今ちょっと立ち寄ったらたくさん(あった)。これだけあればいつでもって思うので、焦らないで済みますよね」
「色々な所でコメを探してたんですけど、なかなかなくて、ここならあると思って。買えて良かったです。日本人ですから、やっぱりお米がないと。主食ですから」