超がつくほどマニアック! レトロフューチャーなアストンマーティン「ラゴンダ」のコクピットは真のコニサー向け…2000万円以下なら買っておきたい!?

AI要約

アストンマーティンの名門ブランドであるラゴンダの歴史を振り返ると、古くからイギリスの自動車ブランドとして知られており、数々の名車を生み出してきた。

第二次大戦後にアストンマーティンに買収され、姉妹ブランドとなったラゴンダは、1950年代から独自の6気筒エンジンを搭載するモデルを生産し始めた。

その後、新たな試みとしてアストンマーティンのモデルを基にした「ラゴンダ」が誕生し、シリーズ2ではより斬新なデザインと内装で注目を集めた。

超がつくほどマニアック! レトロフューチャーなアストンマーティン「ラゴンダ」のコクピットは真のコニサー向け…2000万円以下なら買っておきたい!?

2024年6月28~30日、名門「ボナムズ・オークション」社がスイス西端のリゾート、シェゼレックスの「Golf & Country Club de Bonmont」を会場として開催した「THE BONMONT SALE」オークションでは、クラシックカーや近代スーパーカーなどが数多く出品されていました。今回はそのいずれにも属さない、ヤングタイマー世代のアイコニックな4ドアサルーン、アストンマーティン「ラゴンダ」についてお伝えします。

「ラゴンダ」は、その起源を1906年の創業までさかのぼることのできる、イギリスでも古株のブランドのひとつ。1935年には名作「M45ラピード」を擁してル・マン24時間レースで総合優勝を獲得し、第二次大戦前には1.5Lクラスのスポーツカーで名を馳せてアストンマーティンよりも格上と見なされていた。

第二次大戦後の1947年には、前年にアストンマーティンを手に入れていたデーヴィッド・ブラウンによって買収され、アストンマーティンとは姉妹ブランドとなる。

1940年代末から1950年代中盤にかけては、あのW.O.ベントレーがラゴンダ社に移籍したのち設計した独自の6気筒DOHCエンジンを搭載する「2.6Litre/3Litre」を生産したのち、1961年にはアストンマーティン「DB4」を延長した4ドアGT「ラピード」が登場。総計55台ながらシリーズ生産も行われた

それからしばしの時を経て、1974年秋に同時代のアストンマーティン「AM-V8(旧名DBS)」をラピードと同じ手法で延長した、その名もアストンマーティン「ラゴンダ」がデビューしたものの、翌1975年までの間にわずか7台が生産されただけ。AM-V8をただ伸ばしただけでは、新鮮味や商品力ともに不十分だったことがうかがえる。

その反省からだろうか、1976年10月のロンドンショーにて衝撃的なデビューを飾ったアストンマーティン「ラゴンダ シリーズ2(Sr.2)」は、DBS/AM-V8と同じウィリアム・タウンズの作ながら、まったく異なるテイストのボディとインテリアを与えられた、極めてアヴァンギャルドなクルマだった。