「数年後の発売を検討」 シャープ、EVコンセプトモデル開発

AI要約

シャープが、電気自動車(EV)の検討を開始し、EV関連の新事業に取り組むことを発表した。その一環として、EVコンセプトモデル「LDK+(プラス)」を開発し、フォロフライ(京都市)と鴻海精密工業(フォックスコン)との協力で実現した。

「LDK+」はリビングルームの拡張空間としてデザインされ、家電技術を活かした新しいEVの在り方を提案する。AI技術やIoT技術を活用し、車内に65V型ディスプレイやシアタールーム、子どもの遊び場などを設置。蓄電池と太陽電池を組み合わせ、最適なエネルギー管理をAIが行う。

シャープは数年後の発売を検討しており、鴻海との連携を強化して新たな事業の柱として位置付けている。

「数年後の発売を検討」 シャープ、EVコンセプトモデル開発

 シャープが、電気自動車(EV)の発売に向けた検討に乗り出した。新事業の創出に力を入れる中、重点領域の1つと位置付けるのがEV関連で、EVのコンセプトモデル「LDK+(プラス)」を完成させた。

 EVコンセプトモデルは、鴻海精密工業(フォックスコン)と連携。鴻海が開発したEVのオープンプラットフォームをベースに企画・開発したもので、EVの開発・販売、充電インフラサービスなどを展開するフォロフライ(京都市)の協力も得て実現した。今月17、18日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催する同社の技術展示イベントで公開する。

 全長5メートルほどの「LDK+」は、文字通り車内を「リビングルームの拡張空間」としてとらえ、“止まっている時間”にフォーカスしたEV。家電などホーム領域で技術を磨いてきた同社ならではの、新しいEVの在り方を提案する。

 独自のAI(人工知能)技術「CE-LLM」やIoT技術、センシング技術などを活用。車内後方には、65V型ディスプレイを搭載するほか、臨場感あるシアタールームや子どもの遊び場、リモートワークなどさまざまに活用できる空間の実現を目指す。大画面を通じ家の中にいる家族とのシームレスなコミュニケーションも可能だ。

 EVの蓄電池と太陽電池が家全体とつながることで、最適なエネルギー管理をAIが行う。災害などによる停電時には、蓄電池に貯めた電気を家庭内で活用できる。

 種谷元隆専務執行役員CTO兼NEXTイノベーショングループ長は「数年後の発売を検討している」と話す。幅広い技術シーズを持つ鴻海との連携を強め、新たな事業の柱の1つにしたい考えだ。