〔東京外為〕ドル、142円台半ば=米雇用統計への警戒感で一段安(6日午後3時)

AI要約

米雇用統計への警戒感と日経平均株価の下落で、ドルは1ドル=142円台半ばへ一段安となった。

グールズビー・米シカゴ連銀総裁の発言や米長期金利の低下で、ドル円はさらに下落基調となった。

ユーロは対円で下落、対ドルでは強含みで推移している。

 6日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日本時間今夜発表の米雇用統計への警戒感が強まったことなどから、1ドル=142円台半ばへ一段安となっている。日経平均株価の下落が圧迫要因となった。午後3時現在は、1ドル=142円59~60銭と前日(午後5時、143円60~60銭)比1円01銭の大幅ドル安・円高。

 ドル円は早朝、143円台前半~半ばで推移。午前9時以降は、高寄りした日経平均株価が上げ幅を縮小し、マイナス圏に転落。グールズビー・米シカゴ連銀総裁が今後12カ月で複数回の利下げが正当化されるとの見解を明らかにしたと伝えられ、時間外取引の米長期金利が低下し、ドル円も下落基調となった。

 午後は、日経平均株価が下げ幅を拡大するのを眺め、ドル円の下げも加速。143円の節目を下抜けると下落が勢いづいた。午前中は米雇用統計の発表待ちの雰囲気が強かったが、前日にADP全米雇用報告が市場予想を下回ったことで売りが優勢となったことから、「雇用統計も低調になるのではないかとの思惑でドルが売られている」(外為仲介業者)との見方もあった。

 ユーロは午後、対円で下落、対ドルでは強含み。午後3時現在、1ユーロ=158円52~56銭(前日午後5時、159円21~23銭)、対ドルでは1.1116~1116ドル(同1.1087~1087ドル)。